今年で2度目の開催となった日本国際芸術祭。今年は京都市内の寺社を舞台に、3つの特別なプログラムを企画しています。本記事では、皇室との深い歴史を有する御寺泉涌寺で体験できるプログラムをご紹介。非公開エリアの拝観や、朝がゆの朝食体験、フュージングガラスのワークショップの開催など、非日常体験の魅力や予約方法をご紹介します。
2024.10.24日本国際芸術祭を彩る3つの特別体験プログラムとは?
日本国際芸術祭とは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を契機に開催する新しい国際的な芸術祭。今年開催される第2回日本国際芸術祭のメインとして企画されているのが、京都市内の寺社を会場とした3つの特別体験プログラムです。
今年は、御寺泉涌寺(みてらせんにゅうじ)、仁名寺(にんなじ)、高台寺(こうだいじ)の3つの寺を会場として、特別体験プログラムを用意しています。
このプログラムでは、普段は非公開のエリアを特別に公開。過去と未来を融合させた唯一無二のインバウンド向けの体験として、3つの寺社それぞれにプロデューサーが付き、特別なプログラムが組まれました。
本記事では、今年の日本国際芸術祭でしか体験できない限定の特別プログラムの中から、御寺泉涌寺で開催される早朝プログラムの概要をご紹介します。
どんなプログラム?
御寺泉涌寺で開催されるのは、朝の8時からスタートするワークショップ体験ができるプログラムです。
同プログラムは、大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーである藤本壮介氏が監修。フュージングガラスを用いたワークショップを開催したり、朝がゆを堪能したりと、盛りだくさんの内容となっています。
ここでしか味わえない朝がゆの朝食をゆっくり堪能してください。
ワークショップではフュージングガラスに描いた絵をひとつの作品としてまとめ、後日泉涌寺に奉納するプログラムが体験できます。
また、プログラムの前半には、外部と内部の特別拝観も含まれています。外部では、美人祈願の観音さまとして親しまれる「楊貴妃観音堂」と、四代目将軍・徳川家綱によって再建された本堂である「仏殿」を重点的にご案内いただけます。
内部の特別拝観では、1818年(文化15年)に造営された「御座所」をじっくり拝観できます。御車寄から続く六室は、侍従の間、勅使の間、玉座の間、女官の間、門跡の間、皇族の間と、仕切られ、拝観者に歴史を伝えています。
体験プログラムが開催される11月中旬は、真っ赤に色づく紅葉(もみじ)が見頃を迎えるため、写真撮影にもおすすめです。
午前中に全てのプログラムが終了するため、その後の旅のスケジュールも組みやすいでしょう。
5日間限定、定員50名のこの秋しか体験できない特別なプログラムは、こちら(ハイパーリンク)からご予約可能です。
会場となる御寺泉涌寺とは?
今回のプログラムの会場となるのは、京都駅からバスで30分ほどの場所にある御寺泉涌寺。 天皇家からあつく信仰されており、 皇室との関連が深いため 「御寺(みてら)」とも呼ばれています。
大門や仏殿、開山堂など、多くの文化財・施設が国の重要文化財に指定されています。施設には歴代天皇の御尊影や御遺品、 仏画、古文書といった国の重要文化財や未公開資料も多く収蔵しています。
拝観の最中は、英語での通訳もあるため、貴重な法話を聞き逃すことなく楽しめるでしょう。
1番の見どころはコレ!
御寺泉涌寺での体験にて目玉となるのは、フュージングガラスのアートワークショップ。
ワークショップで制作するフュージングガラスとは、いろんな種類や色のガラスを組み合わせ、熱で溶かし合わせる技法のこと。1960年代から盛んになった技法で、ガラス造形の中では比較的新しいジャンルです。
ワークショップではフュージングガラスに描いた絵をひとつの作品としてまとめ、後日泉涌寺に奉納するプログラムが体験できます。
藤本氏の監修のもと、当日はガラスアートワークを得意としている片山みやび氏がワークショップを担当します。日本語だけでなく、英語での対応もあるため、日本での初ワークショップ体験にはぴったりです。
また、プログラムの中盤に予定されている朝食体験も、特別な思い出になること間違いなし。朝がゆや精進料理、旬の京野菜を使用した懐石料理などが朝食としていただけます。
素材の味や季節の食材のうまみから、京都の食の歴史も感じられることでしょう。
御寺泉涌寺のプログラムタイムスケジュールと予約方法
御寺泉涌寺でワークショップ体験ができるプログラムは、2024年11月19日(火)から11月22日(金)、および11月29日(金)の合計5日間にわたって開催されます。
どの開催日も定員は10名まで、1人あたりのプログラム体験料は70,000円(税抜)となっております。
タイムスケジュールは以下の通りです。
8:00 体験スタート
8:00〜8:30 外部の特別拝観
8:30〜9:00 朝がゆの朝食
9:30〜10:00 内部の拝観
10:00〜11:30 アートワークショップ
プログラムの空き状況確認や予約は、下記より行えます。
まとめ
皇室との関連が深く、真言宗泉涌寺派の総本山である御寺泉涌寺。普段は非公開のエリアの拝観や、朝がゆ体験、そして藤本氏が監修するフュージングガラスのワークショップと、同プログラムはここでしか体験できない企画が盛りだくさんです。
寺院や文化、食の歴史を一度に感じられる特別なプログラムで、特別な京都の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。