愛媛県には、「しまなみ海道」や道後温泉、松山城、大洲といった、ほかにはない景色・体験を堪能できる観光名所が盛りだくさん! 本記事では、愛媛県の魅力をたっぷり味わえる3泊4日のモデルルートを紹介します。東京などの都会では味わえない「日本らしさ」を見つける旅に出かけましょう。
2024.11.21愛媛県の魅力は大自然と歴史文化
四国にある愛媛県は、瀬戸内海を望む美しいロケーションと豊かな歴史文化が魅力です。年間を通じて気候は温暖で、旅行の季節を選びません。
とくに、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道」は、穏やかな波間に多島美を望む絶景ルート。サイクリストの聖地として世界に知られています。
愛媛は、日本最古の歴史書「古事記」にも記述があるほど歴史が長く、独自の文化が息づいています。
日本最古の温泉といわれる道後温泉や、かつて城下町として栄えた大洲など、古い日本の姿に触れられるのも魅力です。
本記事では、初めて愛媛を旅する読者に向けて、アクセスと、オススメの観光地を巡る3泊4日のモデルルートを紹介します。地元の人々や現地を旅したライターがオススメするスポットもたっぷり掲載しています!
【参考記事】
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目次
- 愛媛へ行く主要な3つの方法
- 愛媛の主要スポットを巡る3泊4日のモデルルート
- 【1~2日目】しまなみ海道へ(東京→尾道 約4時間)
- 【2~3日目】松山、道後温泉へ(今治→松山 約35分)
- 【3~4日目】大洲へ(松山→大洲 約35分)
- 大洲から東京方面に帰るには?
- 愛媛ならではの体験を楽しもう
愛媛へ行く主要な3つの方法
東京方面から愛媛に向かう場合、鉄道か飛行機でのアクセスが可能です。鉄道の場合は松山駅か今治駅を、飛行機は松山空港を目的地にすると各地へのアクセスが便利です。
ここでは経由地別に、3つのアクセス方法を紹介します。
鉄道:広島経由、しまなみ海道・今治行き
東京方面から広島を経由して愛媛へ向かう場合、まずは新幹線で福山駅を目指しましょう。所要時間は約3時間30分。
福山駅から高速バスの「しまなみライナー」に乗り換えれば、約1時間半で今治駅(愛媛)に到着します。また、「しまなみライナー」では、瀬戸田、大三島など「しまなみ海道」の中にある島に立ち寄ることができます。
鉄道:香川経由、今治・松山行き
東京方面から香川を経由して愛媛へ向かう方法もあります。新幹線は岡山駅で下車し、JR予讃線「特急しおかぜ」に乗り換えます。岡山駅から今治駅までは約2時間、松山駅までは約2時間45分の道のりです。
このルートは、愛媛県だけでなく四国を周遊したい場合にオススメです。
飛行機:松山空港へ
愛媛県には松山空港があり、東京の羽田空港や成田空港のほか、伊丹空港(大阪)や福岡空港(福岡)など、日本全国9カ所から直通便が運行されています。
羽田空港から松山空港までは約1時間20分。道後温泉のある松山市内までは車で約20分〜30分とアクセスも良好です。
東京の成田空港からはLCCのジェットスターの路線が出ており、新幹線より料金面でお得です。松山方面に行きたい場合はオススメです。
お得なフリーパス、Japan Rail Passをチェック!
訪日観光客の方の場合、お得なフリーパス「Japan Rail Pass」も使えます。
これは、JRが運営する日本全国の鉄道と路線バスを、乗り放題で利用することができる優れものです。
旅行日数(7日・14日・21日)と新幹線の車輛の種類(普通車・グリーン車)の組み合わせで価格が変わります。利用期間7日、普通車を選択した場合は、大人1名で5万円です。
愛媛の主要スポットを巡る3泊4日のモデルルート
ここからは具体的に、3泊4日の旅のプランを紹介します。行き先は、しまなみ海道、道後温泉、松山、大洲の4カ所です。
東京から向かう場合、特にオススメなのが、広島経由のルートです。ここでは、広島県の尾道経由で行く場合を想定し、しまなみ海道→道後温泉・松山→大洲で回るモデルルートを紹介します。
【1~2日目】しまなみ海道へ(東京→尾道 約4時間)
最初の目的地となるしまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの道。瀬戸内海の6つの島を7つの吊り橋でつないでいます。
しまなみ海道を自転車と船で楽しむ
「しまなみ海道」は日本では珍しい自転車専用道路があります。瀬戸内海の多島美を眺めながらのサイクリングは、ここでしか味わうことのできない体験です。
「しまなみ海道は全長約60km。そのすべてを自転車で走る必要はありません。自転車と共に乗船できるフェリーもあり、海上から美しい吊り橋を眺めるのもオススメです。
瀬戸内海は絶景とともに、絶品の海の幸も魅力です。ロケーションと美食が評判のホテルや、「しまなみ海道」周辺を楽しめるクルーズツアーをこちらの記事で紹介しています。
【クルーズ・E-Bikeのツアーはこちら】
【オススメの宿泊スポット】
瀬戸内の離島の魅力が満載!「GLAMPROOKしまなみ」宿泊レポート(ホテル棟)
【愛媛県今治湯ノ浦に宿泊】瀬戸内の海鮮料理が楽しめる宿「汐の丸」
【2~3日目】松山、道後温泉へ(今治→松山 約35分)
2日目は道後温泉のある松山を目指します。
しまなみ海道の終点となる今治から松山へは、JR予讃線の「特急しおかぜ」で約35分。道後温泉までは松山から在来線に乗り換えて約25分の道のりです。
松山周辺を散策
松山市の中心部にある標高132mの勝山にそびえたつのが松山城です。城下の銀天街から大街道周辺は、現在、飲み屋や飲食店がひしめくにぎやかなスポット。
深夜まで営業している人気のラーメン店はこちらをチェック!
【参考記事】
【松山市|銀天街・大街道周辺】深夜まで開いているラーメン屋3選
道後温泉本館や温泉街を楽しむ
約3000年の歴史があるといわれる道後温泉は、レトロで美しい温泉旅館や共同浴場が数多く見られます。人気アニメ映画『千と千尋の神隠し』に登場する油屋のモデルのひとつになったといわれる、共同浴場の道後温泉本館は必見です!
また、周辺にも、温泉付きの人気旅館が多くあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【参考記事】
『千と千尋の神隠し』のモデル。道後温泉本館の不思議な空気に浸る
【オススメの宿泊スポット】
【愛媛県松山市・奥道後】西日本最大級の露天風呂で四季の景観を満喫「奥道後 壱湯の守」
予讃線、絶景の下灘駅へ
時間があれば、最近話題の絶景スポット「下灘駅」にも行ってみましょう。松山駅からJR予讃線で約1時間ほどの場所です。
ホームのすぐ前に海が広がる絶景のロケーションが人気で、わざわざ写真を撮るために訪れる人も多いのだそう。
愛媛の絶景スポットについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【参考記事】
映画の舞台になったあの駅も!四国のオススメ鉄道写真スポット3選
【3~4日目】大洲へ(松山→大洲 約35分)
松山駅からJR予讃線特急に乗ること約35分。愛媛県の南に位置する大洲は、かつて城下町として栄えました。
その名残を現代にとどめるように、古き良き時代の建物が保存され、旅館やレストラン、ショップなどに活用されています。街歩きをするだけでもタイムスリップしたかのような気分を味わえるでしょう。
「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」に泊まろう
大洲で特に魅力的なのは、「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」です。
「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」は、城下町そのものがホテルとなっている「分散型ホテル」です。もともと藩主や豪商の邸宅だった建物から、お酒やお茶を販売する商家、蔵など26棟31室を客室としており、泊ることで、その歴史の魅力を丸ごと味わえます。
さらに、地域の食材をたっぷり詰かったグルメ、歴史を感じる街並み、絶景の雲海など、見どころが多くあります。
【参考記事】
大洲から東京方面に帰るには?
大洲から東京方面に帰る場合のアクセスを紹介します。
飛行機:大洲から松山空港へ
大洲から東京方面に帰る場合は、松山空港から飛行機で羽田空港や成田空港へ向かうのが一般的です。
空港まではリムジンバスが便利です。JR大洲駅前から1日6便、空港行きリムジンバスが出ています。大人1,800円(予約不要)、所要時間は約1時間10分。
鉄道:大洲から広島へ
大洲から広島経由で東京方面に帰る場合は、新幹線の停車駅である福山駅を目指しましょう。
伊予大洲駅からJR予讃線で今治駅へ。そこからはバスに乗り換え福山駅に向かいます。所要時間は約3時間30分。
愛媛ならではの体験を楽しもう
愛媛県には瀬戸内海の自然や歴史文化など、ここでしか味わえない見どころがたくさんあります。
瀬戸内海を望む海岸線を走るJR予讃線は、県内の移動に便利なのはもちろんのこと、絶景ポイントやノスタルジックな駅舎が多いことでも知られています。
鉄道の移動も含めて、ほかにない思い出のひとつになるでしょう。
Main image by Pixta